2024.3.22~4.7
東西のヴィンテージスツール9脚を集め、建築家・藤本壮介氏設計による東京アパートメントの1室で希少価値の高いコアな作品から現代ではよく目にするメジャーな作品まで、より身近に感じていただければと存じます。
Bed Side Table by Pierre Guariche for La Plagne
Pierre Guaricheがデザインし、 Negroni S.A(ネグローニ社)によって製作されたベッドサイドテーブル。フランスのスキーリゾートLes Arcsに程近いLa Plagne
(ラ・プラーニュ)というスキーリゾートで使用されていました。
アイボリーのラッカーで塗装されたプライウッドを使用しており、座面のなだらかなラインがPierre Guaricheらしさを感じる一台です。
Stacking Stool by Isamu Kenmochi for Akita Mokko
1958年に秋田県秋田市で製造された、剣持勇デザインのアイコニックなスタッキングスツール。上質なブナの曲げ木で作られた、ミニマルで美しいスツールです。
このスツールをデザインする際に剣持が目指したのは、日本の環境を最大限に利用することでした。
Curved Wood Stool from Itary,1970's (SOLD)
1970 年代にイタリアで製作されたと思われるスツール。元々はフットレストとして使用されていたようです。著名なデザイナーが手がけたものではありませんが、それだけに市場ではあまり見かけない希少性があります。
重苦しさを軽減した抜け感のある構造や和の空間にも合わせられる色調が特徴の一脚です。
Pine Stools for Les Arcs
フランスのスキーリゾート、Les Arcsのためにシャルロット・ペリアンがデザインしたスツールです。
シートの端部分の丸みや、ビスがなるべく見えないように作られている構造等にペリアンらしさを垣間見ることができます。建物のために製作されたもののため生産台数も限られており希少なアイテムです。
Sculptural Walnut Stool Model 687 by Gio Ponti
1950年代、イタリアの建築家ジオ・ポンティによって製作されたスツール。ポンティのデザインするアームレストの形状は、常に上方に動きと奥行きを生み出すことで知られています。
スツールの両端にある2つの三角形の形は、移動を容易にするための取っ手としても機能しています。ミッドセンチュリーデザインの真骨頂であるこのスツールは、どんなタイプのラウンジやベッドルームにも最適です。
1990's - 2000's SOBA Stool Designed by Tsutomu Ochiai for BC kobo (SOLD)
Helvetica 様 御出品
照明デザイナーとしても活躍する落合勉(おちあいつとむ)が90年代にデザインしたロースツール。制作はBC工房。蕎麦屋でよく見かける腰かけをヒントにデザインされ「SOBA STOOL」と名付けられました。
BC工房1999年11月20日発行分のカタログに掲載されたモデルですが、既に廃盤品。木製のシンプルなデザインは、どんなインテリアにも合わせやすくとても丈夫で長持ちします。
樹種は世界三大銘木のひとつであるチーク材。耐水性や耐久性も非常に高く、美しい木目や色合いが魅力です。
1980's High Stool Designed by Guen Bertheau-Suzuki for Terada Seisakujo
匿名のコレクターの方 御出品
玄・ベルトー・進来(げん・ベルトー・すずき、1956年 - )パリ生まれ。父はコルビュジエ から学んだ建築家進来廉(すずきれん)。
玄・ベルトー・進来は倉俣史郎と同時期に活躍されていた建築です。
家具の製作元は、倉俣史郎の作品を担当されていた寺田鉄工所。
生産数が非常に少なく、大変希少なスツールです。
1989's Imono Stool Designed by Takenobu Igarashi for YMD Division
匿名のコレクターの方 御出品
彫刻家、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナーと多岐にわたり活躍する五十嵐威暢(いがらしたけのぶ)による1989年デザインのスツールです。
彫刻家のとしての五十嵐の側面がエッセンスとして含まれた、オブジェクト的要素を備えるプロダクトデザイン。薄いウェーブのかかった薄い座面(キャストアイアン)が3本のアルミの脚に支えられた構造で、パーツごとに分解できコンパクトに収納できるので持ち運びにも便利です。
2010's Triangle Stool Deinged by Henk Kosche for Prototype
匿名のコレクターの方 御出品
ドイツのプロダクトデザイナー、ヘンク・コッシュが2010年に愛知県豊田市美術館で開催されたの展覧会のために制作し展示会場で実際に使われていたスツールです。関係者のみに配布され、プロダクト化には至らなかったモデルのため貴重な個体となります。
極限まで薄いスチールがまるで折り紙のよりに曲げ加工され実現した軽量性と構造で、持ち運びにも適しています。幾何学と黄金比率が応用された美しさを備えています。
会場のTokyo Apartment 樹ルームは1階、2階、地下1階と3フロアに分かれておりメイン展示は2階にて、その他のフロアではArcheologie Studioがスタイリングを行なったヴィンテージ家具の展示販売をさせていただきました。
Chair:Swing chair for Rosenthal Lubke by Jutta & Herbert Ohl , 1980s
Mirror:Italian vintage brass mirror
Sofa:CM169 Armchair for Thonet, designed by Pierre Paulin
Cabinet:Wooden Cabinet by Rene’ Gabriel
Rug:Beni Ourain Rug With Light Color Line
本展示ではArcheologie Studioでセレクトした作品の他にも、他社様からもご出品いただいた事もあり、小さい規模ではありましたが様々なスタイルをお楽しみいただけていたなら幸いです。
弊社が以前開催したイベントにも来ていただいた方、会場である Tokyo Apartment にご興味があった方、近隣にお住まいの方など多くの皆様にご来場いただけて大変嬉しく思います。
この場を借りて、ご来場いただいた皆様に改めて御礼申し上げます。