コロナ禍で私たちの暮らしに様々な制限が敷かれ、現代人の自然への回帰が見られる時代の大きな潮流の中で、Archèologie Studioは住空間での素材の新しい捉え方に大きく着目しています。
元々親しまれている素材の性質や捉え方に改めて着目することで、自宅での家具とインテリアコーディネートの魅力を見つめ直し、またそこに新たな価値を見出せるのではないでしょうか。
この度、Archèologie Studioではフランスで厳選したミッドセンチュリー期のラタン家具が数点入荷しましたので、この投稿では「ラタンという素材」について焦点を当てて参ります。
ラタンは熱帯雨林に自生するヤシ科のツル植物で、日本名を「籐(とう)」といいます。ラタンは世界一の原産国であるインドネシアなどを中心に東南アジア各地の熱帯雨林、熱帯地域のジャングルに自生しており、非常に生命力の強く史上最長の植物としても知られています。
5ー10年で加工に適した大きさになり成長の早いラタンは森林伐採問題には無縁で環境にも優しい植物でもあります。大別して、樹齢の高い太いものは家具のフレーム材として、細いものは裂いて皮籐や芯籐として編んだり巻いたりする材料にされており、全ての繊維が無駄なく使い分けられています。ラタンは持続可能性の高いエコを象徴するような植物であり、素材であるということです。
さらに家具になった後でもラタン素材は力強く呼吸しており、春夏の多湿の季節には水分を吸収し、また秋冬の乾燥した季節には水分を放出す調湿機能があるため住空間をより快適に過ごすためのツールにもなるため、ラタン家具は世界中のメーカー、そして家具やインテリアの愛好家から親しまれています。
非常に軽い素材ながら、しなやかで加工がし易い特性が生かされて生まれた美しい曲線のデザイン、アイテムの多様さもラタン家具の大きな魅力の1つです。
アフリカンモダン家具、ブラジリアンモダン家具、ジャパニーズモダン家具、様々なテイストの家具をご自身のセンスとバランスでミックスするスタイリングもインテリアの楽しみ方の1つとして浸透してきた現代で、当店ではラタン家具を加えたミックスコーディネートをご提案しております。
この度Archèologie Studioに入荷したラタン家具は空間、家具との組み合わせ次第で特別な光を放つものばかりです。歴史に残るような貴重なデザイナーズアイテム、そして無銘ながらもArchèologie Studioが厳選したアノニマスデザインのアイテムまで、多様なラインナップは下記のページよりご覧頂くことができます。フランスのヴィンテージラタン家具の数々をお楽しみください。
・Rattan Round Table Audoux-Minet Styled (1960’s / France)→
https://shop.archeologie.jp/collections/all/products/rattan-round-table-audoux-minet-styled
・Herringbone Rattan Low Table (1950’s / France) →
https://shop.archeologie.jp/collections/all/products/herringbone-rattan-low-table
・Rattan Magazine Rack (1950’s / France) →
https://shop.archeologie.jp/collections/all/products/rattan-magazine-rack-2
・Vintage French Rattan Daybed (1950’s / France) →
https://shop.archeologie.jp/collections/all/products/vintage-french-rattan-daybed
・Round Cafe Table and Chair Set for Pascal Raffier Vannerie, France (1950’s / France) →
https://shop.archeologie.jp/collections/all/products/french-vintage-round-rattan-cafe-table-set
・Wicker Basketware Lounge Chair by Janine Abraham and Dirk Jan Rol-2 (1950’s / France) →
https://shop.archeologie.jp/collections/all/products/wicker-basketware-lounge-chair-by-janine-abraham-and-dirk-jan-rol-2